ハンディVOCセンサー
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製品紹介
ハンディVOCシリーズ
現場で簡易、迅速に、石油系・塩素系等のVOC濃度の総量を検出することができるハンディタイプの測定器です。
内蔵ポンプにより、表層ガス測定やボーリング孔(深さ10mなど)から直接吸引測定が可能であり、簡易チェック・一次スクリーニングに最適です。
また、ヘッドスペース測定法により、土壌中・水中VOC成分の高感度検出が可能です。
環境省環境技術実証事業(ETV)『VOC簡易測定技術分野』において、弊社独自の特許技術IER法を利用した「ハンディVOCセンサー」は技術実証されています。
繰り返し性、再現性、応答時間、直線性等の基礎特性を含めた製品技術の信頼性、実用性、簡便性などの項目において良い評価を戴きました。
》実証試験結果の概要はこちらをご覧ください
》ハンディVOCセンサーのカタログはこちら
また、ハンディVOCセンサーVOC-121Hの使用事例の動画をYouTubeにアップしております。
》ハンディVOCセンサーVOC-121H 取扱説明操作 使用事例
土壌・水中VOC測定キット
ハンディVOCセンサーは“大気”だけの検査用途ではありません。オプションの『土壌・水中VOC測定キット』と合わせて使用すれば、工場などの排水や公共河川事務所などでも水中のVOC測定作業を簡単に行うことが出来ます。
》土壌・水中VOC測定キットの概要とそのモニタリングへの応用はこちら
特徴
●測定可能なVOC成分が多い
塩化メチレン(ジクロロメタン)など、沸点が室温以上のほぼ全てのVOC(主として有機溶剤)を検出可能
●ドリフトを回避でき測定値の再現性が良い
1測定ごとにゼロ校正とクリーニング機構を採用
●公定法(ガスクロ等)との相関性が高い
VOC成分が既知の場合:相関係数95%以上でリニアリティに優れるワイド検出レンジ(2レンジ切替え式)トルエン換算値でppm~数千ppm
●モニタリング測定機能
(オプションのモニタリング測定キット使用時)約1分間隔~60分間隔の自動測定機能搭載
●測定濃度レンジが広い
① 1~2500ppm ② 3~7500ppm ③ 10~25000ppm (いずれもトルエン換算値)
●簡易・迅速・低コスト
「電源ON → Zero校正 → 測定 → 結果表示 → クリーニング」の1~2分で測定可能現場で即座に結果が得られます。一次スクリーニングに最適。
●専門知識が必要なく、誰でも簡単に測定できます
VOCセンサーは、専門知識が必要ありません。電源をONにして頂くだけで、簡単に正確に測定が出来ます。
●測定値を最大1000点メモリ
専用ソフトウェアとUSB接続でパソコンと通信できます。
ハンディVOCセンサー使用用途
■VOC排出規制対策 (日常の自主管理) ■土壌・地下水汚染現場での一次スクリーニング調査 ■汚染マップ作成 ■ボーリング時の堀止判定 ■土壌溶出試験 ■汚染浄化工程のモニタリング ■各種作業環境における簡易モニター ■印刷・塗装・洗浄工程の簡易モニタリング ■排出量、漏洩、残留濃度などの調査・モニタリング ■河川・港湾・上下水中の油分濃度の現場チェック ■工場等におけるVOCの排出量・飛散量の日常管理に ■汚染・漏洩・残留濃度等の調査・モニタリングに ■乾燥機・VOC除去・回収装置等の評価・運転管理用に ■各種研究・開発用途に
基本仕様
品名 | ハンディVOCセンサー |
---|---|
型名 | VOC-121H |
測定方式 | 高分子薄膜の膨潤に基づく干渉増幅反射法(IER法) |
測定対象蒸気 | 揮発性有機物質(VOC:主として常温で液体のもの、溶剤系)
例:ガソリン、灯軽油、重油等の燃料油、石油系炭化水素類、シンナー、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、アルコール・エーテル・アルデヒド・ケトン・エステル類、アミン・アミド類、NMP、二トリル、有機酸類、シリコーン溶剤(シロキサン)等のほとんど全ての有機溶剤蒸気に応答を示す |
測定範囲
(トルエン換算値) |
Lowレンジ → Highレンジ (オートレンジ:Low → High 自動切換え式)
①仕様: 1 ~ 100ppm → 25 ~ 2500ppm ②仕様: 3 ~ 300ppm → 75 ~ 7500ppm ③仕様: 10 ~1000ppm → 250 ~25000ppm ①~③の中から購入時に選択して下さい トルエン以外の感度や他のレンジ等はお問い合わせ下さい |
表示 | 液晶デジタル: 蒸気濃度(ppm)と検出部温度(℃) |
精度 | 指示値の±20%以内、又は動作レンジにおけるフルスパンの±3%以内(トルエン蒸気の場合)のどちらか大きい方(使用条件、測定環境等により変動する場合あり) |
繰り返し性 | 指示値の±10%程度、又は動作レンジにおけるフルスパンの±2%以内(トルエン蒸気の場合)のどちらか大きい方(使用条件、測定環境等により変動する場合あり) |
試料ガス温度 | 0~50℃程度(ゼロ点校正した清浄空気との温度差±10℃以内が望ましい)
(高温のVOCガスを測定する場合はテフロンチューブ等で数m以上の長さを吸引して簡易空冷すること) |
試料ガス湿度 | 相対湿度0~99%程度(結露なきこと: ゼロ点校正した清浄空気との湿度差±20%以内が望ましい)
(湿気が多いVOCガスを測定する場合はゼロ点校正用加湿ボトルやトラップを設ける等の対策が必要) |
サンプリング方式 | 内蔵ダイヤフラムポンプによる吸引式: 吸引速度 約200~300mL/min |
測定時間 | 約10~30秒(環境温度により自動判断して測定: チューブ長により手動延長機設定が可能) |
動作温度範囲 | 0~40℃(周囲温度) |
電源 | 単3形アルカリ乾電池又はニッケル水素充電池×4本(DC 4.8V~6.0V)又はAC100V(付属ACアダプタを使用) |
寸法 | 約275(縦)×41(高)×78(幅)mm(最大部分) |
重量 | 約400g(単3形乾電池4本を含む) |
※スワイプして全体が見れます。
機能
ゼロ点校正 | 自動判定(通常の環境下で約20~30秒) 校正終了後READYランプ(緑色LED)点灯 |
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センサー素子耐久性 | 1年間、又はそれ以上(1日平均1時間トルエン蒸気濃度1000ppmに暴露した場合):素子寿命の自己診断機能付き |
換算係数設定 | トルエン換算値にVOCファクターを乗じることにより他のVOC濃度として表示可能:設定範囲0.1~99.9 |
オートパワーオフ | 待機中、または測定終了後3分間キー操作がなかった場合に自動電源オフ |
電池寿命 | 連続駆動時間 約7~8時間(使用環境や電池のブランド・性能等に依存する)電池寿命警告付き(赤色LED点灯) |
データ・メモリ | メモリ番号、日付・時刻、測定値(平均値AVGと最大値MAX)、検出部温度、測定レンジ等を1000点メモリ可能 |
データ通信 | 付属の専用USBケーブルと標準ソフトウェア(添付)を使用:エクセル等で編集可能なCSV形式で保存可能 |
アラーム設定 | 10ppm単位で警報設定可能(ON/OFF可) |
連続モニタリング
(オプション) |
1点測定 ⇔ インターバル測定(待機時間設定 0, 1, 2, 3, 5, 10, 15, 20, 30, 60分)切換え式
別売りオプションのモニタリング測定キットが必要 |
※スワイプして全体が見れます。
測定フロー (ON/OFFボタンとSTARTボタンのみの簡単操作)
ポータブル・タイプでは、ご使用目的に合せたカスタムモデル、連続測定では、設置型VOCモニター等もあります。
詳細はお問い合わせ下さい。
※約1分間隔等で測定値をPCへ転送し、自動的にグラフ化も可能
デモ器貸し出しについて
ご購入ご検討のお客様に無償で貸出しを実施しております。測定対象物質・測定方法など、お気軽にご相談ください。