残留VOC簡易試験機
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製品紹介
RVAシリーズ
印刷シート・粘着フィルム中の残留有機溶剤(トータルVOC)量を簡易に試験する装置です。サンプル試験片を保持する専用測定瓶内のトータルVOCを循環測定することにより簡易に試験・定量することが可能です。
- 誰でも使える簡単操作で製造現場測定可能
- 短い測定時間で製品不良の早期発見が可能
- 微量検出可能(トルエン0.1mg/㎡以下)
- GCとの高い相関性
- 混合VOCでも測定可能
- 内蔵メモリ1,000点付(USBでPC転送可能)
印刷シート・粘着フィルム中の有機溶剤の残り、残留有機溶剤 (トータルVOC)量を簡易に試験する濃度計です。
サンプル試験片を保持するアルミケース内のトータルVOCを循環測定することにより簡易に試験・定量することが可能です。
特徴
分析計との違い1:GC法
●ヘッドスペースGC法:定性定量分析
●ガスクロマトグラフィーでVOC成分を分離した後に、成分ごとに検出器で計測
●VOC成分ごと(定性)の濃度が分かる(定量)
●残留溶剤中の各々の濃度(ppm)、及び総量(ppm)が分かる ⇒自主基準値を超えているか、いないか等を判断しやすい
分析計との違い2:VOCセンサー
●VOC成分を分離せずに、検出器(センサー)で計測
●総VOC濃度が分かる(定量)
●但し、VOC成分と混合比が既知の場合
●簡易、迅速、低コストで計測できる
●専門知識が不要
●維持メンテナンスが容易:年1回校正等
●自主基準値以上か以下かの判断に利用するには、GC法等との相関性を事前にクロスチェックしておく事が望ましい
残留VOC簡易試験機使用用途
■グラビア印刷など包装分野での現場の簡易品質管理
■食品の包装材・容器・タック・粘着フィルムなど製品の残留溶剤チェック
■その他:Liイオン電極フィルム、ゴム製品、成形プラスチック品、粉体等
■上記、製造ラインでの現場測定
基本仕様
品名 | 残留VOC簡易試験機 |
---|---|
型式 | RVA |
測定方式 | 高分子薄膜の膨潤に基づく干渉増幅反射法(IER法) |
測定対象 | 揮発性有機物質(VOC:主として常温で液体の物、溶剤系) |
測定範囲 | オートレンジ(Low→High自動切換え式) トルエン換算値※1
Lowレンジ1~100ppm→サービスレンジ25~2500ppm |
吸引方式 | 内臓ダイヤフラムポンプによる吸引式 |
吸引量 | 200~250mL/min |
測定時間 | 約10秒~30秒(検出部温度により自動調整:手動延長設定可能) |
精度 | 指示値の±20%以内、又は動作レンジにおけるフルスパンの±3%以内(トルエン蒸気の場合)のどちらか大きい方。※2 |
繰り返し性 | 指示値の±10%程度、又は動作レンジにおけるフルスパンの±2%以内(トルエン蒸気の場合)のどちらか大きい方。※2 |
試料温度 | 検出部10~35℃程度 |
電源 | AC100V 10A |
※スワイプして全体が見れます。
※1:トルエン以外のVOCは換算係数を入力して直読可能。
※2:使用条件・測定環境等により変動する場合があります。
デモ器貸し出しについて
ご購入ご検討のお客様に無償で貸出しを実施しております。測定対象物質・測定方法など、お気軽にご相談ください。
フィルム・シート中の残留溶剤の簡易試験例
VOCの例 | ㎡当たりの残留VOCの検出下限値(mg/㎡) |
---|---|
トルエン | 0.077 |
キシレン | 0.025 |
スチレン | 0.013 |
メタノール | 2.665 |
エタノール
|
1.276 |
n-プロパノール | 0.260 |
2-プロパノール(IPA) | 0.525 |
n-ブタノール | 0.068 |
tert-ブタノール | 0.407 |
アセトン | 1.116 |
メチルエチルケトン(MEK) | 0.360 |
メチルイソブチルケトン(MEBK) | 0.083 |
メチルセルソルブ | 0.253 |
酢酸エチル | 0.410 |
酢酸ブチル | 0.068 |
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート | 0.036 |
シクロヘキサン | 0.301 |
メチルシクロヘキサン | 0.270 |
γ-ブチロラクトン | 0.029 |
N,N-ジメチルホルムアミド(D MF) | 0.030 |
N,N-ジメチルアセドアミド(D MAc) | 0.029 |
N-メチル-2-ピロリドン(NMP) | 0.016 |
※試験片:10cm×10cmのシート状 ⇒ アルミ円筒ケース(容積100cc)内で一定時間保持した後に循環測定(適宜湿度調整を実施)した場合の測定例(検出下限:2ppmで算出)。
※ 試験片の面積や重量を 5倍等に増やせば、残留VOC値は1/5等になり高感度検出が可能です。
※ 他のVOC成分の検出感度等についてはお問い合わせください。