水中VOCモニター
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製品紹介
VM-800シリーズ
本機は、工場排水等を間欠的に自動採水した後に、加熱・気化(曝気)により水中溶存VOCを気化させて、VOC濃度を監視する間欠連続式水中VOCモニター装置です。
特徴
●ヘッドスペース法を応用した自動監視装置
●オーバーフロー採水+間欠連続モニタリング式、バッチ式等のカスタム設計可能
●アナログ出力付き/2段階警報接点付き
●排水漏洩警報設備等として最適
●日常的にメンテフリーで再現性のよい長期モニタリングが可能
水中VOCモニター使用用途
■国交省河川事務所等:油汚染事故対応
■水道局、下水道局、自治体水質検査センター等:油臭監視
■工場排水・プラント冷却水:漏洩事故
■土壌汚染対策:土壌改良現場での監視、浄化プロセス管理
■品質管理:水系塗料の脱溶剤プロセス管理
基本仕様
品名 | 水中VOCモニター |
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構造 | 屋外(又は屋内)自立型制御盤 |
電源 | AC100V、 30A |
設置環境 | (ア)屋内、非危険区域 (5~35℃、20~80%RH)
(イ)振動、衝撃が無く、保守スペースが確保できること、 動力などの電気的ノイズ源が近くにないこと、腐食性雰囲気でないこと |
デジタル表示 | 水中VOC換算濃度
Low:0.00~10.00、High:0.0~100.00等 (トルエン換算等:mg/L) |
外部出力 | (ア)電流出力:4~20mA
①水中VOC換算濃度 Low:0.00~10.00、High:0.0~100.0mg/L等(出力上限濃度は、上記範囲内で可変) ②エラー識別信号:各種エラー毎に個別の電流値を出力 (イ)警報接点:ドライ接点 ①VOC濃度警報(2段階): 第1警報(H)、第2警報(HH) ②装置エラー(2段階): 軽故障(L)、重故障(H) 重故障(H)の例:ガス流量低下異常、水流量異常、加熱部温度異常、冷却水温度異常、除湿器温度異常、等 |
VOC検出方式 | IER法VOCモニターとヘッドスペース法を組み合わせた方式
(ア) IER法:干渉増幅反射法(Interference Enhanced Reflection Method) 高分子膜がVOCに接することによりVOC分子を吸収し、その濃度に応じて膨潤する現象と、その膨潤の度合いが光の反射と干渉に変化をもたらす現象とを組み合わせ、VOC濃度を計測する方式 (イ)ヘッドスペース法: 試料水を一定条件下で密閉容器に導入した後、上部気 相部分(ヘッドスペース)にVOC成分が拡散して気液平衡状態に達し、このヘッドスペース中のガスをサンプリングして検出する測定方式 (ウ)VOC間欠連続モニタリング: VOC検出部の測定シーケンスは、ゼロ点校正→測定→クリーニングのサイクルで行い、1サイクルの最短時間は約1分程度 |
装置運転方式(主なフロー) | 測定対象の試料水を採水(予備採水有り) ⇒ 加熱・撹拌・気化 ⇒ VOCガス濃度を測定 ⇒ 測定した水を排出 ⇒ 洗浄(頻度指定) ⇒ 試料水を採水 ⇒・・・・・・、 を繰り返す
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測定周期 | 採水から排水までの1サイクルの計測時間は20分程度(洗浄水による洗浄工程を含めると約40分程度)
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検出時間 | 対象試料水導入後 30分程度(加熱しない時は5~10分程度) |
繰り返し再現性(安定性) | (ア)ゼロ: 0.5 mg/L以下
(イ)スパン: ±0.5 mg/L程度 |
対象VOC成分 | トルエン、ヘキサン、塩化メチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロホルム、四塩化炭素、などの石油系・塩素系VOC等(主として疎水性VOC成分)を主な検知対象とする
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※スワイプして全体が見れます。
※1:トルエン以外のVOCは換算係数を入力して直読可能。
※2:使用条件・測定環境等により変動する場合があります。
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